山田屋商店の歩み

テ山田屋商店の創業から85年余りの月日が流れましたが、その歴史は深く、今から約190年前まで遡ります。元々は、精米を行う「搗米屋(つきごめや)」と呼ばれる商売が始まりでした。

1938年に酒類販売業の免許制度が施行された以降には、山田屋商店の前身である「山田屋店」として、お米・お酒・調味料・肥料・練炭などを取り扱う一般小売業を開始。店舗販売に加え、一般家庭や富士山の山小屋、「御師の家(※富士山文化を信仰する登山者を迎えた宿)」への配達も行うようになりました。

1957年には法人化を行い、現在の企業形態である「有限会社山田屋商店」となります。

免税店の台頭や家電製品の普及など、世の中の変化に伴い、2008年には店舗販売を取りやめる方針となりましたが、そこから15年の時を経て、店舗のリノベーションを実施。当家が営む商売の発祥の地であり、長年に渡り地域の人に愛されてきた酒屋が、日本酒専門の酒屋として現代に甦る運びとなりました。

代表挨拶

はじめまして。山田屋商店の6代目、上小澤美奈と申します。この度は、当店のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

日本酒専門の酒屋としてリニューアルオープンした当店ですが、私も以前は日本酒に対してあまり良いイメージがなく、色々な銘柄を飲むようになってから、初めてその魅力に惹かれるようになりました。特に自分と同世代や若い世代の女性のなかには、同じように日本酒が苦手という方も多いのではないでしょうか。

歴史ある酒屋の再スタートにあたり、取り扱うお酒を日本酒に絞ったのは、こうしたネガティブなイメージを払拭し、その魅力をより多くの皆様にお伝えするためです。

女性が店主の酒屋はまだ少ないですが、自らが掲げたコンセプトを大事にし、女性だからこそできる店舗づくりを進めていきたいと考えております。 地域の住民の方も、観光客の方も、日本酒が苦手という方も、ぜひお気軽にお立ち寄りいただけますと幸いです。

次世代につなげていけるような、多くの皆様にご愛顧いただけるお店を目指して日々精進してまいりますので、今後とも末永く何卒よろしくお願い申し上げます。

山田屋商店 六代目 上小澤美奈